2002収穫情報9月15日

アルザス“シャトー・ドルシュ・ヴィル”
アルトマン家

コルマールから車でおよそ30分。人口1000人位の小さな村にこのシャトーはあります。

当主アルトマンさんは、50歳。グランド・エコルという、志願者の僅か10%しか
入学できない学校を卒業後、何故かトルコ、ガーナ、カメルーン、スーダン、イスラエルで
働いていたそうです。フランスが嫌いとかではなく、海外が好き、だそうです。
今ももちろんこの地をこよなく愛する生産者です。


前主のお父さんが無くなった1987年より後を継いだそうです。
彼のワインの特長である、“VIN NON CHAPITALISE”(補糖なし)は、
1990年から開始したそうです。やはり「自然に造るのが一番」という考えからです。
その年のブドウのポテンシャルを引き出す。それが彼のモットー。
ちなみにアルザスでは、95%が補糖しているそうです。
アルトマンさん曰く、「アルザスの生産者全てが補糖を止めたら、アルザスの白はフランスでNO.1になるだろう」
とも話していました。

さて、では、今年の気候はどうだったでしょうか?
「4〜5月はそれほど暑くはならなかった。しかし、6月に入ると急に暑くなった。32〜35℃という気温が続いた。
開花は6月15日。7、8月は雨が多かった。7月は55mm。8月も例年より雨が多く、1週間ごとに気候が変わった。
9月に入り、ブドウにカビが出た。が、それによる影響はなかったよ」


残念な事に、収穫は、明日16日からでした。トホホ・・・。

何故明日からか、と訊ねると、

「山からイノシシが下りてきて、ブドウを食べたから」・・・。

思わず笑い飛ばしてしまいました。(^0^)
が!



本当でした!!

この画像はイノシシに食べられたシャルドネ。“クレマン・ダルザス”
(微発泡酒)のブドウで、アルコール換算で10,5%に達すると
収穫し始めるそうです。彼のいう「自然が一番」に正に当てはまる
出来事ですよね!野生のイノシシは、美味しい時季を
知ってるんですね!畑にはイノシシの足跡が沢山残ってました。
土も結構深くめり込んでいて、食べてるブドウの高さからすると
体長1mくらいありそう・・・。
イノシシが夜行性でよかった!


このブドウは、“ゲヴルツ・トラミネ”。元はトラミネ種で、
ユーゴスラビアにあったカスピ海系ブドウで、ドイツ
に渡った後、どういうわけか変種し、独特な香りを持ちました。
“ゲヴルツ”とは、ドイツ語で、スパイスを意味する言葉です。
正にこのブドウにピッタリ!のネーミングですね。

ちょっとオベンキョ♪
ブドウ品種って大別すると、
●黒ブドウ(ピノ・ノワール、カベルネなど)
●白ブドウ(シャルドネ、ソーヴィニヨンブランなど)
は有名。
このゲヴルツトラミネは、
●赤ブドウに属します。色が黒くもなく白くもない。
その他に、ピノグリ、甲州なんかもこの
赤ブドウの仲間になります。赤ブドウからは赤ワインは出来ないんです。
以外と知らない人多いですよ。